ひっさびさーなめがてん。

メガテンー。代々木公園????日目―。

ターミナルの椅子に座って放心しているリーダーに、クーがなんとなく話しかけた。
クー「どうしたんですか？手も垂らして、まるで枯れ果てたみたいな顔して…。」
人修羅「枯れ果ててるんだよ。僕は今枯れ果てているんだ。」
クー「…。昨夜のアレが影響しているんですか？」
人修羅「うん。マダムにさらわれて…。そこから記憶がけし飛んでる。でも、なんか体がぼろぼろに疲れているんだ。へろへろへろへろって…。」
クー「…顔、洗ってみたらどうですか？」
人修羅「うん。そうする。クー、肩を貸して。僕、自力じゃ立てないかも・・・。」
クー「分かりました。」
リーダーはクーの肩を借りて立ち上がった。すると、突然吐き気を訴えだした。
人修羅「ごめん。なんか気持ち悪い。なんか飲まされたかな…。」
クー「マダムの息を吸ってしまったんではないですか？あの日のマダム、泥酔してましたから、それで酔ってるんですよ、きっと。」
人修羅「…いや。少し記憶が戻ってきた…。アレだ…。」
そう言いだした後、彼は突然大声を上げた。
クー「どうしたんですか！突然大声を上げるなんて。」
人修羅「あああああああああああああああ！わああああああああああ！ぎゃあああああああああ！」
クー「だからどうしたんですか！」
人修羅「ぼ、僕、マダムに(？？？)を強要されて、それで窒息して倒れたんだ！今思い出した！今全てを思い出した！その時にマダムの酒臭い息をたっぷり吸わされて、それで酔ったんだ！」
クー「(???)意味なくなったじゃないですか！」
人修羅「…すみません。」
クー「とにかく、マダムの弱点がわかってよかったじゃないですか。」
人修羅「酒癖が悪いって、弱点かな？しかし、酒に強いと言っていたマダムがああなるなんて、いったいどれほどのお酒を飲んだんだろう…。」
リリス「私は、ウイスキー二瓶、焼酎二瓶、後、ワインも頂いちゃったわ。ブランデーも飲んだわ。あと…。そういえばマダムはワインをドラム缶一つ分位飲んでいたわね。」
突然現れたリリスがそういうと、人修羅は唖然。クーもあきれている様子。
クー「…。あのですね。リーダーの人修羅さんは仮にも未成年でお酒が飲めないんですよ？なのに貴方達は何でそんなお酒を飲んでいるんですか！」
人修羅「それ以前にそれだけ飲んだらアルコール中毒で死に至るよ？何でマダムもリリス姐さんもぴんぴんしてるのさ。」
リリス「悪魔だからよ。うふふ。」
クー「…貴方、二日酔いしてませんか？」
リリス「それは無いわ。うふふ。」
人修羅「…ああ、それよりも僕どうしよう…。」
と、そこへ当のニュクスが登場。勿論ベロンベロンに酔っ払って。
ニュクス「うふふふふ。今日も朝から飲むわよ～。もう飲んでるけどね～。うふふふふ。ねえねえ私の坊や。今日もたっぷり遊びましょ。うふふふふ。」
人修羅「…ごめん。それだけはやめて。代わりにクーを差し出すから！」
リーダーはそう言ってクーをニュクスにさしだした。
クー「ちょっと！私を殺す気ですか！」
人修羅「自分の命には代えられないよ！」

こうして、クーはニュクスにさらわれてしまいましたとさ。あーあー。