[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
メガテンー。代々木生活?日目。
人修羅「当面の方針はスカアハの変化を待って、スカディが大地震を覚えさせる…と。」
クー「まだここで戦うんですか?飽きてきちゃったんですけど…。どれだけのセタンタとオベロンとティターニアとケルピーとトロールを倒したと思っているんですか?」
人修羅「うーん。でも、レベルが高い事に越した事はないじゃない。戦闘経験を積めばどんな強敵にだって…。」
クー「そう言ってアマラ神殿はどうだったんでしたっけ?」
人修羅「アルシエルはカーン戦法で倒して、アルビオン、スカディは瞬殺。」
クー「…瞬殺…。というより、私たちが強すぎたんですよね。リリスさんやヴィシュヌさん、シヴァさんが特に。」
人修羅「君もアルビオン戦では大活躍だったじゃないか。」
クー「いえいえ。私はただ、私にできる事を行ったまでです。」
と、ここでリーダーは話題を変えた。
人修羅「ところでさ、クー。」
クー「はい。なんでしょう。」
人修羅「シヴァにまさかの弱みがあったんだけど知ってる?」
クー「貴方何探ってるんですか。」
人修羅「僕は他人の弱点を探るのが好きなんだよ。ふふふふふ。」
クーはこの時、コイツに付いて行ったらいつか有刺鉄線よりも酷い目に遭うんじゃないかと思い始めた。
人修羅「あのね。シヴァの行動を観察したことある?」
クー「いや、ありませんよ。」
人修羅「彼ね。尖端という尖端から目を背けるんだ。君やセタンタの持っている槍、オベロンの剣、自分の持ってる棒の先端も見ない。アルシエルの牙や王冠の先端だって見ない。
君が有刺鉄線で縛られてるときだって見て見ぬふりをしたんだから。」
クー「つまり、シヴァさんは尖端恐怖症なのではないかと貴方は思っているのですね。」
人修羅「うん。だから実験を仕掛けた。」
クー「何やったんです。」
人修羅「仮眠中の彼の傍に浅草の100円ショップで買った小さい剣山をばら撒いてみた。」
クー「…何やってるんですか。それに、シヴァさんは物理吸収だから剣山なんて…。」
その時、仮眠テントからとんでもない悲鳴が聞こえた。
そして猛スピードで飛び出してくるシヴァ。そして一言。
シヴァ「ちょちょちょちょちょちょちょちょ!誰あんな物騒な物ばらまいたの!刺さったら痛いでしょう!」
人修羅は思わず笑って崩れた。するとシヴァがゼェゼェハァハァしながら。
シヴァ「貴方ですか。あんな刺さったら痛い物ばら撒かないでくださいよ!私が尖端恐怖症である事を知っての悪戯ですか!?」
人修羅「いや、確認がとりたかっただけ。やっぱり尖端恐怖症だったんだ。」
シヴァ「というよりあんな物テントの中にばら撒かれたら誰だってびっくりします!」
と、隣のテントで仮眠をとっていたクロトが出てきた。
クロト「全く。煩いと思ったら…。誰だ、外で騒いでるのは。」
ところがこれにリーダーの目が固まる。
人修羅「あれ?仮眠テントは男女ともに剣山テントにしたつもりだったんだけど…。」
クロト「ああ。あれか。何の真似だ?」
このクロトは剣山の中で眠っていたのだ。物理無効がこういうところでも役に立った。
人修羅「いや、シヴァが尖端恐怖症かどうか調べたくて、それで比較実験を行おうと。」
クロト「そうか。ところでシヴァ殿は尖端恐怖症だったのか?」
人修羅「うん。」
クロト「そうか。」
どうやらこの人はあまりいろんなものに干渉しないらしい。だが、その陰で二人の悪女が耳を欹てていたのに一同は気づいていなかった。
ニュクスとリリスがいつも通り有刺鉄線を手に、個室で水飲み休憩中のシヴァの元へ近寄って行ったのだ。
恐ろしい悲鳴が聞こえ、仮眠していた皆が飛び起きた。
人修羅「今のシヴァの悲鳴だよね!どうしたんだろ!」
そういう彼はニヤニヤ顔である。
男魔部屋は騒然としていた。クーはゲイボルグ片手に辺りをきょろきょろ。すると女魔部屋からもラケシスとクロトが飛び出してきて、
ラケシス「大変よ。マダムとリリスさんが居ないのよ!」
クロト「二人の荷物袋も無いぞ!そういえばさっき、あの二人が袋の中の整理をしていたような…。」
ターミナル内の仮眠室は大混乱である。というよりそんな物が備え付けられていたとは。
クー「クロトさん。その袋にはいったいどんな物が…。」
クロト「確か、何故だか知らないがサボテンが入っていた。マダムの袋には大量のサボテンが入っていたぞ!」
ヴィシュヌ「サボテン!?」
すると二度目の悲鳴。勿論シヴァのものだ。
人修羅「個室の水飲み場の方だ!行ってみよう!」
皆がその部屋の扉に近づいた。するとまたシヴァの悲鳴。
シヴァ「ああああああ!サボテンはやめて下さい!あああああ!怖い!あああ!」
クーが扉を開けると、そこにはまさにいろんな意味で地獄絵図。
クー「…リリスさん、ニュクスさん。何やってるんですか?」
リリス「シヴァ様を、有刺鉄線で縛って、剣山を振りかけて、サボテン近づけてるの。」
クー「ちょっと何拷問してるんですか!彼は尖端恐怖症なんですよ?」
ニュクス「うふふ。貴方を玩ぶより楽しいわ。何て言ったって、強くて、格好いいんですもの。それに物理吸収だから彼は傷を負わないでしょう?だから半永久的に…うふふ。うふふふふ。さーて、次は何がいい?またサボテン?」
シヴァ「止めてください!助けて下さい!」
と、ここでヴィシュヌが助けに向かうも、あえなく縛られる。
ヴィシュヌ「ううう…。」
人修羅「マダムは火炎吸収なのにプロミネンスを撃ちに逝った君のミスだよ。冥界破にすればよかったじゃん。」
ヴィシュヌ「それ以前にリリスさんがマカカジャMAXメギドラオン撃ってくる構えをしたから・・・ううう。」
リリス「うふふ。ショックウェーブはあまり効かないでしょう?」
…続いちゃう。