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なんかもやもやしているお馬さんのブログです。 ホラーとミステリーとパズルゲームと電気の明かりを好む蛾みたいな性質のヤカラが書いているので、兎に角ダークです。 うへへへへへへへへへへへ。
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大河ドラマの「麒麟が来る」 今回は松永久秀の最期が描かれる回でした。
久秀と言えば、逸品「平蜘蛛の茶釜」に火薬を詰めて自爆した人物と知られていますが、実際は平蜘蛛を要求する信長に対し、「お前にくれてやる位なら火薬で爆破して壊す」と返書に残した内容が誇張を重ねた結果の話だったり……。


大河では信貴山戦の前に、伊呂波太夫の小屋に光秀を招き入れ、平蜘蛛の茶釜を託すようなシーンが描かれ、信貴山戦へ。久秀は茶器の名品達に油をかけて火を放ち、そして割腹を遂げたのですが、最期の立ち上がっての鬼気迫る表情でありながらニヤリとするシーンは壮絶な松永久秀の一生を締めくくるにふさわしい物でしょう……。
そして、久秀所有の茶器を手に入れ、久秀自身をも配下にしたかった信長は何方も叶わずに号泣。さらには帰蝶が城を出て暮らしたいと言い出すところで、
行方知れずとなった平蜘蛛について光秀を問い詰める。問い詰められた光秀は平蜘蛛の行方を知っているにも拘らず嘘を吐いてしまう。光秀に嘘を吐かれた信長は癇癪をおこし……。
光秀は光秀で、信長の現状を朝廷、帝に知ってもらうべく行動を起こそうとします……。
松永久秀の残した平蜘蛛の茶釜が明智光秀と信長が仲を裂く爆弾となってしまったのでした……。
 
史実では平蜘蛛の茶釜は久秀自刃の際に破壊されてしまったので、平蜘蛛残存の展開は光秀の信長の決別を決定的な物にするドラマオリジナルストーリーでしょう。事実、本能寺の変は謎が多い事件なので、その伏線からオリジナルな要素が含まれてもやむを得ないと思いますし。
そして、朝廷へ信長の事を讒言するような展開があれば、大河ドラマ上は「勅令を受けた光秀が本能寺の変を起こした」という解釈にするのでしょうか。そうなると、娘の、細川ガラシャことたまをはじめとする縁者が本能寺の変後も存命だったのも頷ける説になります。まあ、ドラマはドラマ、正史は正史ですが。
 
久秀の最期は泣きそうになりましたなぁ。というかちょっと泣いた。
あの鬼気迫る、それでいて最後のニヤッとする松永久秀が似合うのは吉田鋼太郎さんくらいではないか。
格好良すぎる。
 
花村萬月先生の「弾正星」の久秀もとてつもなく格好良かった……。久々に小説読んでて泣いた。
さて、次は「じんかん」か……。
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